わが国のヨガの略史

わが国のヨガの略史

わが国におけるヨガの歴史は、
800年代の平安時代にさかのぼります。
唐から瑜伽(ゆが:サンスクリット語の「yoga」の音写語)
と呼ばれる「瞑想」中心のヨガが伝わりました。
その後、真言宗や天台宗の「護摩」「阿字観」などの
密教行法として現在に伝わっていますし、
禅宗の「座禅」もサンスクリット語のディヤーナの音写語です。
わが国にヨガを広めたのは、
1919年に天風会を創設して
心身統一法を広めた中村天風と言われます。
天風は患った結核を治すために
世界を旅しているときにインドでヨガの聖者カリアッパに出会い、
ヨガの修行で病を克服するとともに悟りを開きました。
心身統一法は、
心身を自然と調和させることで
人間本来の潜在能力を引き出す実践的な方法です。

1953年には、三浦関造が「綜合ヨガ・竜王会」を主催。
1958年には、日本のヨガの父と言われている沖正弘らによって
「日本ヨガ協会」が設立されました。
また、1966年には、
ヨガ禅の提唱者であり日本ヨガ禅道友会の創設者でもある
インド哲学者の佐保田鶴治によって「解説ヨガ・スートラ」が出版されました。
カルチャー教室などで美と健康を目的にヨガが取り上げられ、
女性を中心に多くの人にヨガが興味を持たれ始めたのは1970年代になってからのことです。
1980年には第1回国際総合ヨガ世界大会が開催され、
フィットネス界にヨガが進出しました。
1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件によってヨガ人口が減少しましたが、
2000年代のハリウッドセレブを中心とした世界的なブーム、
ヨガの健康効果を科学的に検証した
木村慧心による「日本ヨガ療法学会」設立などによって、
ヨガ人口は現在100万人以上になったと言われています。